赤坂国際会計事務所

英文契約をすれば、全て安心か

2015.10.23

最近、契約をしっかりしているから大丈夫という声を聞きます。確かに過去の日本語の契約の焼き直しのような契約と比較して今の英文契約は格段と進歩してます。契約に多くの時間を費やす部署もいます。

契約万能主義を唱える方をみると危うさを感じます。実際には人の心は生き物です。リスクは刻々と変わってきます。

過去日本は様々な国から技術を学んでいました。技術関連契約では、技術を貰う側として契約をしていたわけです。それがいつの間にか技術を教える側に回っていた。さらにその提携先がライバル会社に買収されてしまった。そうしたことは予見し得なかったことです。

私は、契約でリスクゼロにできるはずがない。リスクは、契約がいくら有利でも存在する。ましてや契約が不利な場合に如何に運用でリスクを軽減するかが大事と説明してます。おそらくここまで弁護士で説明している人は少ないかもしれません。ビジネスが最初にきて、法律的な処理はプライオリティが低いのです。ビジネス的なところでリスクが軽減できるのであれば、その方が望ましいことが多くあります。

そうしたこともあり、契約交渉も一緒に悩むことにしました。相手が何を望んでいるのか分かると対応策が分かってきます。相手方との力関係が分かればどこで諦めるかも分かってきます。相手方が契約書にすんなり承諾をした場合に、どこに落とし穴があるか分かってきます。そうしたことは、契約書で文法のミスを見つけ出すよりも大事なことです。

当職は、翻訳その他の雑務を喜んで致します。しかし、同様に関係者に対する対応その他の対応に対して悩んでいる方を助けたいと思っております。

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