1. 目的

当事務所は、依頼者の皆さまに対し、より迅速かつ高品質な法的サービスを提供するため、弁護士の専門的判断を前提として、業務の一部にAI（生成AIを含む）を活用することがあります。
もっとも、AIはあくまで補助的なツールであり、当事務所は、秘密保持、個人情報保護、著作権の遵守および成果物の正確性確保を最優先事項として業務を行います。

2. 適用範囲

本方針は、当事務所の弁護士および職員が、業務上AIを利用する場合に適用されます。

3. AIを利用する主な場面

当事務所は、業務内容およびリスクを踏まえ、以下のような場面においてAIを利用することがあります。

• 文書の要約、論点整理、チェックリスト作成

• 契約書・意見書等のドラフト作成や校正の補助

• 事務所内検討用メモやタスク整理

• 事件記録や資料の整理・検索・要約

• 法令・裁判例・文献等の調査補助

• その他、依頼者との協議を踏まえた合理的な範囲での利用

4. 使用するAIサービスの選定

当事務所は、AIサービスの規約や仕様を確認し、入力データの取扱い（保存・再利用・学習への利用等）を含めて総合的に評価したうえで、業務に適したAIサービスを選定し、必要な設定を行います。
特に、業務で使用するAIについては、信頼性および安全性に配慮し、当事務所が承認したビジネス用途向けサービスに限定して利用します。

5. 依頼者情報・個人情報等の取扱い

当事務所は、AIへの情報入力にあたり、依頼者の秘密情報、個人情報および個人データについて、秘密保持義務および関係法令を遵守し、適切に取り扱います。

6. 著作権の尊重

当事務所は、AIへの入力情報およびAIが生成した出力内容の利用に関し、第三者の著作権その他の権利を侵害しないよう十分に注意します。

7. 出力内容の確認と責任

AIが生成した文書や情報については、必ず担当弁護士が専門職として独立した判断を行い、その内容を確認・修正したうえで利用します。
当事務所の業務成果物に関する最終的な責任は、常に弁護士が負います。

8. AI利用に関するご相談

当事務所におけるAIの利用は、業務品質および安全性の確保を目的としたものですが、依頼者のご要望や案件の性質に応じ、AI利用の範囲や方法について協議・検討を行うことがあります。
ご不明点やご懸念がある場合は、担当弁護士までご相談ください。

9. 体制整備

当事務所は、AIに関する基礎知識やリスクへの理解を深めるため、所内研修やルール整備を継続的に行います。