赤坂国際会計事務所

スタートアップ関連の仕事をして10年がたちます(デッドファイナンスについて)

2023.04.13

2013年の時期は、スタートアップってベンチャーと呼ばれていたんですよね。いまでこそ、若手弁護士さんが、スタートアップと言っていますが。

なお、海外ではスタートアップという言い方の方が、ベンチャーという言い方よりもスムーズです。

2013年のあたりは種類株で対応していたのですが、今はブリッジをする形でストックオプションになりましたよね。おそらく、500スタートアップさん若しくはコーラルさんがストックオプションを広げて行ってからですかね。過去は、10%で従業員メンバーにオプションプールを認めるという措置があったのですが、今は20%も大分認められて海外並みになってきました。

色々な弁護士さんがスタートップに介入してきて良い傾向です。エンジェルやVCのつながりなどを言ったり、様々な強みを述べています。ただ、VCその他と知り合いになるのは狭い社会なので当たり前といえば当たり前の気がします。寧ろ、ハードシングスを共有し、一緒に乗り越えられるかの方が大事です。

さて、今1億や2億の投資を受けたと声高に述べるのはダサい時代になってきました。理由はデッドでも事業が容易になってきているからです。資本制ローンを使うか否か、補助金などを使うかいなか等多くの観点をもち、ビジネスタイプにより違う対応を考えるべきなんですよね。

スケールを優先する場合、トップシェアを優先するために創業者が自分の株式の希釈化するのはやむを得ず1000億円程度の市場を目指す場合、借金は後の方が良いです。ここは死なばもろとも系ですので、やりきるしかなく、敗北は買取をされることになります。Fintechでは過去そういうケースがありましたね(名前はここでは書きません)。

これに対して、スケールも大事だが、あまり株主の意見を聞かずやらなければ勝てないケースも沢山あります。海外も視野に入れて動くケースは特にそうです。VCは海外など入れると、フォーカスがズレるとうことで海外部門をIPO以降にしてほしいと願っています。当たり前です。10年で一旦の見切りをしなければならないVCにとって海外の夢など聞く必要性がないところです。とにかく現金化できるレベルにもっていきたいということもありますので、創業者を締め上げていきます。

そういう人は、デッドを最大限考慮しつつ、希釈化をし過ぎない観点も大事です。勿論サイコパス的に、一旦債務超過しつつ、安い株価で買い取るという荒業をする人もいますが、これは例外措置であり、スタートアップ業界でもあまり好むタイプではありません。

上場するか少しわからんがというケースもあります。その時に要注意なのは、VCその他の企業から投資を受け取ると一気に色がつくという現象です。だから、それを嫌って同時に投資を受けてしまう策士もいますが、余程スケールしていないとそうした交渉もできません。基本的に色がついてしまうという認識でいましょう。そのうえで、ライバル社が嫌がる投資の受け方をすることになります。例えば、ライバル社がどこか投資を受けたいと思っているときに、先回りして大資本から投資を受ける(業界一位の地位を持つところ)という作戦は相手に精神的にもマーケット的にもダメージを与えやすいので一挙両得です。

なんにも考えず、投資を受けるという手法は、結果的にあらゆる人たちを裏切り、抜けることができないが誰一人として幸せにならない状況になります。勝つための一歩を考えるべきで、生存の一歩を考えている時点で、その企業は死んだも同然という発想です。

VCかCVCかという難しい決断をする場合もあります。その時にどちらがパートナーとしてふさわしいかを考えていくべきです。金はいずれにしても集まるのであれば大事なのは顧客を拾えるか否かです。顧客が拾えなければランウェイが長くなっても結果的に資金がショートして死んでしまいます。この点CVCであればパラシュートとして買収という手もあり、実際それをあてにするケースもあります。ただ、シナジーが出ているところが望ましいです。

さて、キラキラしているのがベンチャーと思っている人がいたら、それは夢です。寧ろ、修羅場に次ぐ修羅場です。労働関係で下手な人を採用すると顧客リストと主要な人材をとられたうえで分裂する可能性もあります。人件費や家賃など固定費を抑えるのが原則です。勿論、創業者の給与はそれなりに高めに設定しても良いです。いや、しておかないと追い出されたときに苦しい目にあうときもあります。様々なことを犠牲にして結果的に追い出されるなどざらにあります。さらに、メンタル的にダウンするケースもあります。

VCでもたまに株式買い取り請求をすることもあり、修羅場を作ってくれることもあります。フツーです。こうしたケースでも次につながるようにきれいに終わらせた方が良いです。という意味で、かわいげのある創業者というのがマストだと思います。

資本政策、キャッシュフロー、マーケティングなど様々な施策を練った方が良いと思いますし、その壁打ち相手が必要になるケースもあります。小職はなんだかんだと言って、そうした壁打ちを10年以上やってきたところもあり、大体追えます。勉強会で、衛星の専門家と人工知能の専門家(ビジネスサイド)をつないだりするなど、なぜかビジネスサイドや難しいサイドのファシリテーターをしたりしています。自分自身もリスクを冒して、スタートアップビジネスをしています。ビジネスについて何度も失敗することはありますが、大きな失敗をしないという形で生き延びることに対しては知恵があるようです。

話がそれましたが、デッドの場合、返済プランが大事なのであり、相手を儲けさせてナンボの社会です。相手の気持ちになり、どのようなビジネスプランを立ててるかをを安心材料として指し示すことが大事です。

実は2023年は、スタートアップにとってはチャンスです。理由は厳しい環境なので、知恵が出やすいからです。同様に厳しい時代だから優秀な人材が補助に回ります。修羅場を数々経験した身からすれば、「明けない夜はない」ということと、それでも「早めに用意した方がダメージは少ない」という言葉を渡したいと思います。というのは、スタートアップはつまるところ金の問題で死ぬことが多く(実際には内部争いが重大でありそれ以外で死ぬのは稀です)、金で解決できることが多いのです。だから、精神を病む必要性は全くありません。失敗しても、何度も立ち上がってきた起業家を見てきました。それでよいのです。しかし、大きな事故にならないようにマネジメントをした方が良いのです。

大体のケースは、備えていないから大きな事故に発展するのです。その意味でくだらないとか思わずに、変な見栄を張らずに気軽に相談して欲しいと思っています。一番いやなのはメンタルを病んだあなたを見ることです。健康であれば、次があります。

どんな難しいことも、結構シンプルに考えておくと、うまく行きます。そのメソッドを提供し、できるだけ明るい顔で帰っていただく流れを作っていきます。

タイトルから少しずれましたが、デッドファイナンスを含めて相談に乗るのでお声がけください。

 

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