赤坂国際会計事務所

ベンチャーファイナンスで最低限検討すべき5つのこと

2018.08.30

ベンチャーファイナンスにおいては、タームシートを使い深堀していくことになるのですが、会社側はどうしても資金需要があって、あまり深堀せずに理解不十分なまま契約を締結してしまうケースがあります。

相手方もそれが分かっているので、短期でローンで貸す場合もあります。それもプレッシャーになるんですよね。良く分からない契約の上に、借金まで返すべきかという話になる。

そうした場合に、専門家(第三者)に冷静に判断をしてもらうことなく、熱い心で何も考えず、相性の悪いVCさんと契約をすることがあります。そうすると経営権を奪われ、会社売却の方までもっていかれることもある訳です。何年も育てた血と汗の結晶を失います。

以下のことを少なくても考えましょう

1.このVCから非難中傷を受けても平気か。VCは投資して結果を出さなければなりません。タームが決まっているので、早い時期に利確することが必要です。

長い目で、共に成長するVCを探すべきで、お金だけを供給するVCとは付き合うべきではありません。

2.契約書は心です。VCが綺麗なことを言っていても、その心の中は分かりません。VCの心を読むには、契約書を読み込んで、相手の狙いを理解する必要があります。そのあたりを読むこむためには専門家の方が、熱くなっている頭で判断するよりも、冷静に判断してくれるでしょう。

3.一度VCから入れてしまうと、次のラウンドのVCとバッティングする場合があるので、そのあたりはVCに聞いてみた方が良いです。つまり、あの会社であればうちも入れようと思ってくれる場合と、逆にあの会社が入れたのであればやめようという場合もあります。

4.以上を冷静にやるには、金銭的な余裕がある段階で、株式でのファイナンスは検討すべきです。間接金融(借入金)の方が、遥かにコストがすくなく、早期にファイナンスを受けることができるので、そちらも検討された方が良いでしょう。

5.相手方に信用してもらわない限り、ファイナンスはされないでしょうから、必要な書類は早い段階で揃え、言われた書類は直ちに準備できるようにしましょう。そうした基礎的なことができるかも、VCは見ていると思った方が良いです。

PS:会社設立の際には、例えば発行株式総数については多めにしておいた方が良いです。

ご相談はこちらから