AILAWのインターンシップからわかったこと
2022.12.13
今回は、赤坂国際法律会計事務所(以下、AILAW)のインターンシップをご紹介します。
私はAILAWで、これまで2か月間のインターンシップを経験しました。私の視点から、弊所の魅力や強みをお伝えできればと思います。
当初、私の応募の動機は、弁護士の実務を見てみたい、企業法務について知りたい、というふわっとした気持ちでした。せっかくやるなら面白そうなところがいい!と探していたところAILAWと出会いました。
私は海外・国際志向が強いタイプで、大学では国際公法を専攻しています。ただ、AILAWで取り扱うのは、主に日本や海外の国内法、私法の案件であるため、これらに関する私の知識はほぼゼロでした。
さて、現在私が取り組んでいることは、主にバックオフィスの業務です。バックオフィスといっても、地味で眠くなるような事務作業ばかりやっているわけではありません。自分の意識次第では色々な学びや発見があり、とても楽しむことができます。例えば、弁護士間のメールのやりとりから法的思考を学んだり、様々な言語の法律用語を覚えたり、スタートアップ企業の方との会議を傍で聞いて、企業の視点や悩みを知ったり…と、私の普段の大学生活では得られないような知識やヒントを得ました。
AILAWは少人数で編成されたチームです。そこで、マーケティングや広報、人事、事務など全員が様々な業務を行います。それは、今までやったことのないような分野に挑戦し、自分の可能性を拓くことができる魅力的な環境であるということです。
以下に、私がAILAWで面白いと感じたことをご紹介します。
まず、私の当初の期待通り、弁護士の実務を知ることができました。
案件についてのメールや会議を実際に見聞きして、弁護士が企業等の問題にどのように対処しているのかを学びました。
ひとつ気付いたのは、そういった問題には法律だけでは対応できないということです。私から見る限り、弊所の角田弁護士はクライアントに寄り添いながら状況を聞き→問題を分析・明確化し→今後の対応と道しるべを示し→その後の展開を予想・分析しています。それは法律の観点に基づくものであることもあれば、そうでないことも多々あります。もちろんプロフェッショナルとして法律に関する深い知識・経験とスキルがあることを前提としていますが、それ以外にも企業に対する理解や思いやり、コミュニケーション能力なども非常に大事だと感じました。
例えば、テクノロジー系の新規事業の立ち上げを行うクライアントに対して、角田弁護士は法律のほかマーケティングとテクノロジーの観点からもサポートしています。事業で成功するためには、まず『どう利益をアップさせるか』を念頭に置きます。次に法的リスクを考慮しつつ、クライアントと共に如何にサステナブルな事業を構築するかを大切にしています。一般的に、法務は事業におけるさまざまなリスクを低減する『守り』の部署とされますが、弊所は事業成果をプラスに持っていくための、つまり利益を出すための『攻め』も同時にサポートしています。角田弁護士は、常に先を見ることを意識しながら状況と問題を俯瞰します。そうすることでクライアントが気付きにくいポイントやリスクを明らかにし、より明確な解決案を提示できるのです。
これは企業、特にスタートアップ企業にとっては、魅力的なサポートになると考えます。
お客様が角田弁護士と話した後に、「お話しできてよかったです。安心しました。」と言っているのを聞いて、『クライアントの心情含めてトータルに解決に導く。これこそが弁護士という仕事なんだな。』と感じました。
他にも、弊所は企業や組織内の人事問題にも対応しています。弁護士は紛争当事者の間に入って交渉を行います。しかし、ただ労働法の規定や法律論をふりかざすだけでは当事者間の関係改善は望めず、交渉はうまくいきません。私は実際に交渉が進んでいく様を見ながら、問題のソフトランディングのためには衝突の原因や背景をよく理解することや、相手の状況や心理を細かく推察しつつ微調整を重ねることが重要なのではないかと感じました。角田弁護士は、常にコミュニケーションを大切にし、いかにクライアントの不安や負担を軽減できるかを考えていますが、そういった人格的な部分も法務には必要なのだと思います。
次に、AILAWの環境です。
弊所は、『法律事務所』という言葉の堅いイメージとは異なり、自由で開放的なオフィスです。 メンバーが少ない分、コミュニケーションが密で、とてもあたたかい雰囲気の中で仕事ができます。わからないことは、すぐに聞くことができます。こういった環境は、仕事をスムーズかつ効率的に進めるためにとても重要であると考えます。
AILAWは日英仏中語などに対応、ということで海外案件も多く、国内に限らずドイツやフランス、インド、アフリカ諸国等国際色豊かな案件も受けています。日々、多くの英語やフランス語のメールが届き、語学力の向上にもつながります。特に英文契約書はあまり見る機会がないため、とても勉強になります。弊所には、外国人弁護士も在籍しており、業務や日頃のコミュニケーションの中で語学力向上を図ることができます。
マーケティング方針についてミーティングをメンバー全員で行うこともあり、その際は主に英語を使用します。意見を述べやすい環境なので、充実したディスカッションになります。弊所は法律事務所としては珍しく、企業と同じようにマーケティングを重視します。国内だけでなく海外マーケットにも目を向け、アプローチの機会を探っています。こういった話は、聞いていてワクワクします。このような視点を持っているからこそ、様々なお客様に寄り添えるのだろうと思います。
弊所の特長のひとつは、自由度が高く、自分の興味や得意分野に合わせて様々なことができることです。私は、商標関連の業務も担当しています。商標権について勉強することから始め、商標登録申請書類の作成や内容確認、出願手続等を行いました。慣れないことが多かったですが、角田弁護士やメンバーのサポートを受けて、無事に進めることができています。初めてのことに挑戦するのは緊張する一方で楽しさもあります。
AILAWは、私の持っていたステレオタイプを破って、新しい法律事務所のカタチを教えてくれました。法律事務所であるにもかかわらず、マーケティングやDXの姿勢を取り入れているなんて斬新で面白いと思いませんか?時代のニーズや最新のテクノロジーに対応して変化を続けるマインドやフレキシビリティがAILAWの強みであり、成長を続けられる理由であると考えています。
角田弁護士は、常にマーケットと未来を見ながら行動しています。初めて会った日に、『10年後を見据えて計画を立てる』ことの大切さを教えていただきました。その後AILAWでマーケティングを学んでいく中で、個人の人生を考える上でもマーケティングの観点が重要だと改めて感じました。
これまでは若者の浅慮らしく、自分がやりたいこと、つまりプロダクトベースでキャリアプランを立てていました。しかし市場をちゃんと見て、社会に求められていることを汲み取らないと単なる自己満足に陥ったり、現実とのギャップに落胆したり、持続的に仕事が続けられない可能性があるということを学びました。今は自分にできることやできないこと、できるようになりたいことを見極めつつ、社会で何が求められるのか、どうすれば自分が求められる価値を生み出せるかを考えるようにしています。
AILAWでのインターン期間を通して、弁護士の仕事、企業法務、マーケティング、心地良いオフィスのつくり方など数えきれないほどのことを学びました。また、ただの夢追人となってしまうことに危機を感じ、地に足を付けて今後の人生を考え直すきっかけをいただいたのも、大きな学習でした。この経験から、今後は国際公法だけでなく、国内法の勉強もしてみようと考えています。
私自身AILAWから受け取った分に見合った貢献が出来たかといえば、あまり自信はありませんが、私を温かく受け入れ送り出してくれる角田弁護士やメンバーの皆さんには感謝の念に堪えません。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。
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